【消防士】予防課の消防職員に向いている人の特徴

出来事

こんにちは!
元消防士YouTuberのKIYOYUと申します。
今回は、
予防課の消防職員に
向いている人の特徴という
テーマでお話ししたいと思います。

予防課員の業務とは

予防課員の主な業務は、
火災予防に関する仕事。
業務内容としては消防法に基づく建物の立入検査、
火災原因調査、防火・防災に関する市民指導、
広報活動などがあります。

現場職員と違い、消火活動をする事は無く、
救急車で傷病者を搬送することもありません。

【消防士】予防課の消防職員になるには?何から始めたら良いか?

予防課員に必要な資質

特徴1

まずは「読書に抵抗が無い」ことです。
予防課員の業務は消防法に基づき進められることから、
消防法の条文や、告示や通達(通知)を
細かく読み込むことが必要になります。

また火災原因調査では、
調書や判定書を作成する為、
読み手に伝わる文章を正確に作る能力も
必要になります。

「普段から読書をしろ」
と言うわけではありませんが、
文章読解や文章作成は避けて通れません。
普段から文章に触れ、慣れておく必要は
あると思います。

特徴2

次に「資格を取る事に前向き」である事。

一般的に、
消防の予防業務に関する資格を挙げるとすれば、
危険物取扱者や消防設備士などが挙げられます。

もちろん全然資格を持っていない消防士も
中にはいます。

危険物取扱者乙種第4類の受験は
消防学校のカリキュラム
(消防士採用決定後の半年間の研修)
に組み込まれており、
ほとんどの消防士が取得をしていますが、
それ以外の資格は強制ではないため、
資格取得は自分次第です。

資格を取らなければ
取り扱えない危険物、
点検できない消防設備もあるので、
一般的に、取扱や点検業務に
従事する人は必ず取らなければ
いけません。

消防予防業務では、
ガソリンスタンドの点検もあります。
また消防設備点検をやらないにしても
届出の受付業務はあるので、
各業者と対等に話ができなければ
なりません。
危険物、消防設備士、
双方ともに講習の受講義務もあります。
「期限切れてますよ」という指摘も
知らなければできません。

知識をつけるのに資格取得は最適で、
「使わないからいいや」ではなく、
業務を進める最低限の知識が得られるので、
資格取得には前向きに
取り組むべきと言えます。

特徴3

3つ目は「地味な作業・地道な業務に取り組める」という事。

消防予防業務で
全体的言えることですが、
「根拠を集める」という作業が
最も重大で、負担が大きい作業と
言えます。

法的根拠を集めるために
消防法を読み込まなければいけませんし、
火災原因調査で、
化学的根拠を集めるために
燃焼実験も行います。

あらゆる根拠を
集めるために、
時間も掛かりますし、

関係者に説明をする準備や
スケジュール管理もしなければ
いけません。

場合によっては、
研修会を開き、

組織内や組織外で、
・火災事例
・立入検査で対応した違反事例
などを発表することもあり、
相手が納得できる根拠を
一連の流れとしてしっかり
話すことが必ず求められます。

まとめ

予防課は土日、祝日休みが基本となり
夜間手当や災害出場手当て
などの各種手当てが
ほとんどつかないため
給料は低く、
負担に感じる人が多い部署でもあります。

毎日勤務となり、割に合わないなぁと
思う人も多いかもしれません。

かつて消防士だった私は
予防業務が好きな少数派でした。
その傍ら、予防業務に
嫌々取り組む消防職員がいたことも
事実です。

多くの消防職員が嫌がる予防課。

しかし、
得るものは計り知れないほど
大きい部署だったと思っています。

知識は増え、上司や同期、後輩が
困って質問してくることが増えました。

それだけ同僚の信頼が得られるのも
予防課員の魅力の一つです。

消防士を目指す方、
今現在消防士として働いている方、
自分のキャリアアップとして
予防課を目指してみては
いかがでしょうか。

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