災害発生時などの緊急時、
建物内部から避難しようとする時、
ドアの開く方向には法基準や理屈があります。
今日はドア(扉)の開く方向のお話をしますね。
避難するのにドアの開き方
なんてカンケーあるの??
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避難口や避難階段の扉
「外開き」が正解です。
早く逃げたいので無意識に
避難方向に扉を開けるとは思いますが、
建築基準法で定められています。
建築基準法施行令
第118条(客席からの出口の戸)
劇場、映画館、演芸場、観覧場、公会堂又は集会場における客席からの出口の戸は、内開きとしてはならない。
第123条第1項第6号(避難階段及び特別避難階段の構造)
階段に通ずる出入口には、法第二条第九号の二ロに規定する防火設備で第百十二条第十九項第二号に規定する構造であるものを設けること。この場合において、直接手で開くことができ、かつ、自動的に閉鎖する戸又は戸の部分は、避難の方向に開くことができるものとすること。
客席からの出口や避難階段については
建築基準法でも「外開き」と定められているのですね。
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一般住宅の扉
防犯対策
他方で、ホームセキュリティ上の考えでは、
玄関扉などは「内開き」が望ましく、その理由は
ドロボーが室内に強引に入ろうとするとき、
自分のカラダで扉を押さえることができます。
自分の体を張ってドアに体当たりするイメージです。
また、上記の防犯の観点から、
海外の住宅は内開きが多いようです。
水害対策
津波や豪雨などの水害では、
水圧で扉が開かなくなることがあります。
「内開き」なら水圧に関係なくドアが開けられるため、
水害対策上のメリットも考慮するなら
「内開き」が良さそうです。
【災害時の心理】避難をするときの心理状態は?逃げ遅れないために・・・
まとめ
緊急時、消防や警察はすぐに助けに来てくれません。
自分の身を自分で守ることも大切ですね。
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