女性消防士であるメリットとデメリット

公務員試験

消防士という仕事は大変厳しく、
女性にとっては、憧れても、
なかなか踏み込めない世界かもしれませんが、
女性消防士として働くのであれば、
他の職業にはないメリットとデメリットが
明確に存在します。

今回は、女性消防士として働く上での
メリットとデメリットについて
具体例を交えながらお話しします。

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メリット

1. 職場の雰囲気が和み一体感が生まれやすい

女性消防士がいることで、職場の雰囲気が和むことがあります。
普段は厳しい上司も、女性隊員がいることで感情が穏やかになったり、良い話し相手になれます。

若い男性隊員が「俺達も頑張らなければ。女性に負けたらさすがにヤバイ」と思うことがよくありました。

訓練中にも、
無意識に自分と女性の隊員を比べてしまうことはよくあります。
女性の場合、気持ちでカバーする場合も多いですけど、
実際に運転が上手かったりキャリアアップが早かったり
男性を凌駕する場面をたくさん目にしてきました。

男性側としては、
時には、「可愛いから頑張ってアピールしたい」という気持ちで、やる気を出すこともあり
モチベーションが上がる瞬間が
仕事に良い影響を与えることもあります。

実際に仲良くなった消防隊員同士で結婚なんてこともありました。

友人から、東京消防庁の職員同士で結婚した人の話を聞いたことがありますが、
収入面では「最強」の家庭が出来上がった
と言っておりました。w

2. 救急現場で患者に安心感を与える

女性消防士は、特に救急現場での対応において大きな強みを持っています。
たとえば、子供や男性嫌いの患者がいる場合、
女性隊員が対応することで安心感を与えることができます。

ある現場では、
女性消防士が子供を優しくなだめながら救急処置を行い、
子供が泣かずにスムーズに治療を受けられるようになったことがありました。
女性の優しさや細やかな気配りは、患者の心のケアにもつながります。

【消防士】食事の時間は何時?消防士の日常について。

3. 男性と対等な立ち位置に立てて安定した収入が得られる。また男女共同参画社会の実現に貢献できる。

日本国内では、
女性の収入が低くなる傾向がありますが、
消防士として働くことで、男性と同じ立ち位置で安定した収入を得ることができます。

男性消防士と同じ業務をこなし、
同じ給与をもらうことができるため、
男女の給与差が解消される場でもあります。
年収で言うと、普通に600万はいきます。

よほどのことがない限り、
お金の心配は無くなります。

また消防のような男性が多い職場で女性が活躍することは、社会全体にとっても大きな意味があります。

男女共同参画社会の実現に向けて、女性が消防の現場で活躍する姿は強力なアピールになります。
実際、私が以前勤務していた消防署でも、女性の上司がいて、
女性消防士として働くことが自然なこととして受け入れられていました。

女性が活躍することで、他の職場にも良い影響を与え、
性別に関係なく能力が評価される社会づくりに貢献できます。

デメリット

1. 体力的な負担が男性より大きいことがある

一概に言えないが、女性の場合、男性よりも体力が無い場合が多いです。
しかしながらそれを理解して自身で改善していくと言う強い気持ちを女性隊員は持っているので、男性よりも体力のある女性ももちろんいます。

例えは良くないかもしれないが、レスリングの吉田沙保里も男性より強く、体力を鍛えれば、誰でも能力を高めることができることを証明しています。

【地方公務員法】公務員の処分について。懲戒?分限とは?佐賀県の事例から確認。

2. 男性隊員と不健全な関係に陥りやすい

男女が一緒に働く職場では、
時に不健全な関係に陥ってしまうことがあります。
例えば、八戸消防本部で勤務中に消防職員が抱き合ったりキスをしたりといった事例が報じられ、懲戒処分を受けたことがあります。男女関係による消防の不祥事は度々起きています。

こうしたことは、男女の関係が近い職場では珍しいことではないかもしれませんが、
消防という危険が伴う職場では、同僚との信頼関係を崩さないようにすることも大切です。
職場内で不適切な行動があった場合、
他の隊員にも悪影響が出てしまうため、
チームの一体感を
ぶち壊してしまうことがあります。

3. 女性向けの環境が整っていないことがある

消防の職場は男子校のようなものです。
女性はやはり少数と言わざるを得ません。
そのため、消防署の庁舎によっては
まだまだ女性を受け入れる体制が整っていない場合があります。

例えば、女性用の浴室がない、
もしくは男女共用である場合、
プライバシーが確保できなかったり、
女性専用のトイレが設置されていない
こともあります。
これでは、女性消防士が仕事をしていても、
少し過ごしづらいと感じてしまうことがあります。
こういった環境の改善が進むことで、女性消防士がもっと働きやすくなることが期待されます。

まとめ

女性消防士として働くことには、職場の雰囲気を和ませる、患者に安心感を与える、
男女共同参画社会に貢献するなど、社会的にも個人的にも大きなメリットがあります。

しかし、体力的な負担や不健全な関係に陥りやすいこと、
環境が整備されていないなど、デメリットもあるのが現実です。

それでも、女性消防士として日々の努力を重ね、
環境の改善が進むことで、
今後もっと働きやすい職場が作られていくことを
期待したいですね。

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