【消防士】滋賀の消防本部から考える【消防の退職者】問題について

公務員試験

2024年3月15日、甲賀広域行政組合消防本部(滋賀県甲賀市)で
退職者が相次ぐという報道がありました。

概要

甲賀広域行政組合消防本部(滋賀県甲賀市)では今年度3月末で、20人の中途退職者を出したそうです。
これは過去4年分と同規模の退職者数であり、決して軽視できる問題ではありません。

問題点

働いてみてイメージと違ったと考える人が多かったように感じます。
消防士といえば公務員、採用されるまでの道のりは決して簡単なものではありません。

消防士は若ければ若いほど苦労する組織です。
若手ほど覚えることも多く、活動しなければならない場面が年長者よりも多いと言わざるを得ません。

安定と言われる公務員の中でも、やはり専門性も高く、特殊な勤務体系であることは、
働いてみないと実感が湧きづらい部分もあるかと思います。

消防士は休みが多いと言われますが

消防士は休日が多いとよく言われますが、
それは一度の勤務時間が
隔日勤務の場合は24時間もあるためです。

実際は休みが多いと感じるかもしれませんが、
それは一度の勤務時間が
二日分凝縮されているような
勤務体系であるためです。

しかし、
甲賀広域行政組合消防本部の場合は、
現状として急病人が出れば、
休みが飛ぶ人がいるなどと言われているので、
東京消防庁のように
規模の大きな消防本部とは異なり、
ギリギリの体制であることは
間違いないと言えます。

東京や政令市などは
大規模で人員も潤沢です。

予定している休みは
大規模な災害がない限りは
問題なく取得できます。

また給与水準も比較的高いため、
甲賀広域行政組合消防本部のように
「休みが少ない」などのストレスで
退職者が増加することは考えがたいです。

今後の影響

人員不足を補えるような人員の確保をしない限り、根本的に今回のような問題は解決しないと思います。
他にも原因があったのかは定かではありません。

甲賀広域行政組合消防本部に限らず、
今後は消防志願者は減らずとも、
中途退職者は出てくることが予想できます。

消防士になりたいという若手は
毎年一定数いますが、
働き方も多様化し、転職も当たり前の時代に
なりましたので、
職場環境を改善しない限り、
中途退職者の問題は解決していかないように
思います。

 

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