【消防士】若い消防士に伝えたいこと。いつか身体は動かなくなる。生涯消防はカッコイイけど危険。

公務員試験

こんにちは、
元消防士YouTuberのKIYOYUです。

今回は、消防士という仕事の将来性について考えた上で、
提案したいことをお話しします。
今後の仕事との向き合い方について
参考にしていただけたら幸いです。

消防士になった瞬間は誰でも幸せ

消防士になりたての頃、
これから消防の中でどのようにステップアップしていくのか、
ポジティブなことしか考えていませんでした。

皆同じだと思います。それ自体は全く問題視する必要はありません。

公務員試験に合格し、少し人生が約束されたような感覚になりました。

採用が決まり、
活動服の採寸を終え、
消防の服に身を包んだとき
とても幸せな気持ちになりました。
その感覚は今でもずっと忘れません。

「もう生涯、消防士として生きていくんだ」と心に誓い、
辞めようなんてことは微塵も考えていませんでした。

誰でもいつかは身体は動かなくなる

しかし、業務が始まると学生の頃の感覚とは
比べ物にならないほど身体を酷使し、
緊張、緊迫する場面も増えていきました。

20代では何事も勉強だと思い、どんなことにも、
積極的に突き進んでいきました。
疲れたとしても、一度深い眠りにつけば
ある程度は回復できました。

食事の時間や飲み会の場では、
暴飲暴食は当たり前。
若かったからかもしれませんが、
体調管理については
さほど気にしなくなっていきました。
いつしか、58キロだった体重は
70キロ前後まで増えました。
幸い消防業務は肉体労働だったので、
体重は増えても体は引き締まっていました。

30代になってからは
少しずつ、将来に対する不安が募ってきました。
消防の仕事だけを知っていれば、
世の中で通用するのだろうか、
身体もまだまだ健康体ではあるけど
このまま進んで大丈夫だろうかと
思い始めました。

訓練に励み、料理をして、
消火器の使い方や心肺蘇生法を
説明する日々。
もちろん災害現場での
活動もあります。

「この先に自分に何が残るだろう」
送る毎日に疑問を持つようになりました。

ぼんやり消防署で
料理をしていたら
ストレスも溜まっていたのか、
「俺は、料理人になるために
消防士になったんじゃねぇし
こんなことやってても
明るい将来なんかやってきやしない」
と強く自分の立ち位置を
否定するようになりました。

考え方は人それぞれ、
平凡な毎日が素晴らしいと
考える人もたくさんいるはずです。

しかし私は耐えられませんでした。

定年退職し、再任用された方々を見て
少し失礼かもしれませんが
自分の将来と重ね合わせ、
自分の将来を現実視したような感覚に
陥りました。

もちろん、勇退された上司の
仕事をやり切った表情は、
とても爽やかで羨ましくさえ思いました。

消防を勇退された上司は誰もが
清々しく第二の人生を歩み始めます。

しかし、そこに私は魅力は感じませんでした。
退職者のほとんどは、お金のことを心配しており、
退職後の生活費のことばかりを考えているように思いました。
会話を聞いていても
退職金や再就職の話だけでした。

消防士は素晴らしい仕事だと思いますが、
スポーツ選手のように
活発に体を動かせる期間には
やはり限界があります。
隊長になり、指導者、
管理職になるのも
カッコいいとは思いますが、
率直に大変だなぁと思って
見ていました。

消防士は消防士になることが
ゴールではありません。

また皆が思い描くような
消防士であり続けることも
相当な忍耐力が必要です。

こんなことを言うと
偉そうと思われるかもしれませんが、
これからを担う若き消防士も、
やがて高齢になる時は必ず来ます。

そのときには今ほど機敏に動けませんし、
あらゆるチャンスも限りなく掴みづらく
なっていることでしょう。

その時のために
自分の未来に向けて
しっかりと備えているのかを
自分自身に問いかけていく
必要はあるかと思います。

体力面や収入面で
苦労しないために
今できることは
やっておいた方が
良いと思います。

今しておきたいこと

若い消防士の方に伝えたいことは、
今のうちに消防以外のことにも
力を入れておくことです。
何でも良いので
新しいことを始めるのを
おすすめします。

特に、これからの将来は
自分がこれまで過ごしてきた生活とは、
まるっきり違う環境に
変わっていくような気がしてなりません。

今以上に高齢者は増えるでしょう。
日本の人口は減少し続け、
外国人が爆発的に増えると思います。

AIやロボット、ドローンなど、
機械に置き換えられるものも
どんどん増えていくと思います。

消火活動や消防設備に関する業務、
セキュリティ面でも
どんどん人が動く必要が
なくなってきくるでしょう。
危険を犯してまで、
人が働く必要が
なくなるとも言えます。

つまりこれまでの仕事は
なくなってしまうと言うか、
今あるほとんどの仕事はAIなどが
人間の代わりにやるようになります。

消防だから大丈夫と
考える人もいるでしょう。
しかし消防の採用人数が
減る可能性はあります。

私も断言はできません。

しかし、あらゆる職場で
人員削減はすでに
始まっているように感じます。

スーパーやコンビニのレジは
無人化であり、セルフになりました。

居酒屋の注文もタッチパネルになり
場所によってはロボットが
食事を運んできてくれます。

これらのように、
どんどん仕事は
なくなっていくでしょう。

社会環境の変化は
顕著に現れるはずです。

適応していくことは必要ですし、
社会的、世界的に遅れてしまっても
それは損なことだと思います。

中には便利なこともありますし、
少しでも知識として
流行であるものを知っておけば
詐欺や犯罪にも巻き込まれづらくなります。



具体的には

私の考える
今やるべき事は、
近い将来、必ず使うべきスキルを今のうちに習得しておくことです。
資格でも良いとは思いますが、頭でっかちになってはいけません。

取得した資格は応用することが大切です。

私の経験上、資格は持っているだけではあまり価値を発揮できません。
取得が難しい資格であれば努力の証明になり、信頼はされますが、
使いこなさなければむしろ信用失墜につながってしまう可能性もあります。
「持ってるくせに分からないのか?」と言われることもあります。

資格取得に注いだ努力は
そのまま継続して
仕事にも活かすようにしましょう。

また、資格にこだわらず
英語や動画編集など
実用的なものも
有効です。

発想も超重要

また、今後は
仕事と仕事の掛け算が
必要になると思います。

例えば外国人が増えるのなら、
英語は絶対必要ですし、
高齢者が増えるのなら、
それを支える器具や社会環境も
必要になるはずです。

消防と英語、
介護と英語、
消防とAIなど
答えはありませんが、
あらゆる掛け算によって、
新たな価値が生み出される事は
間違いありません。

答えがないと言うのは、
先駆者がまだいないということなので、
幸せなことなのかもしれません。

自分だけの発想を
生み出していく考えを
持つことが大切です。

避けるべきこと

もちろん、誰でもできることだったら、
肉体労働に偏ってしまうかもしれません。

またみんなと同じことをやっていても、
稼ぐことはできません。

誰でもできるハードルが低い事は
あまりやる価値がないんですね。

大切な事は、
よりたくさんのニーズに
アプローチすることは前提で、
自分の独自性を発揮することです。

それもハードルが高ければ高いほど、
難しければ難しいほど挑戦する価値は
あります。
それ相応の利益も多く
生み出せると思います。

挑戦と言うと躊躇してしまうかもしれませんが、できることからコツコツとやることが本当に大事です。

身体が動くうちに、
またお金と時間に余裕があるうちに
たくさんのことに投資して、
とにかく挑戦してみましょう。

今のうちに、
若いうちに努力したことは
ほとんど永久的に残ります。

もし消防が嫌になったときに、
後になって必ず、
「あの時頑張って良かった」と
思える時が来るはずです。



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