【火災原因調査】消防の基礎!火災の分類について学ぼう!

火災原因調査

こんにちは!

元消防士YouTuberのKIYOYUと申します。

今回は、いろいろな分け方がある「火災の分類」について解説していきたいと思います。

種別による分類

火災種別による分類については以下の通り。

建物火災

建物またはその収容物が焼損した
火災を言います。

林野火災

森林、原野または牧野が焼損した
火災を言います。

車両火災

自動車、鉄道および
被けん引車または
これらの積載物が焼損した
火災を言います。

船舶火災

船舶またはその積載物が焼損した
火災を言います。

航空機火災

航空機またはその積載物が焼損した
火災を言います。

その他

上記の火災以外の火災を言います。
空地、田畑、河川敷、道路、ゴミ集積場、屋外物品集積場、軌道敷、電柱類等などの火災のことを言います。

以上のように、
何が燃えたのかで判断できます。

焼損程度による分類

続いて、
焼損程度による分類については
以下の通りです。

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全焼

建物の焼き損害額が火災前の建物の評価額の70%以上のもの
またはこれ未満であろうと残存部分に補修を加え再使用できないものを言います。

半焼

建物の焼き損害額が火災前の建物の評価額の20%以上のもので、
全焼に該当しないものを言います。

部分焼

建物の焼き損害額が火災前の建物評価額の20%未満のもので、
ぼやに該当しないものを言います。

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ぼや

次のいずれかに該当するものを言います。

①建物の焼き損害額が火災前の建物評価額の10%未満であり、かつ、焼損床面積が1㎡未満のもの。

②建物の焼き損害額が火災前の建物の評価額の10%未満であり、かつ、焼損表面積が1㎡未満のもの。

③収容物のみ焼損したもの。

出火原因別による分類

続いて、
出火原因別による分類については
以下の通りです。

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失火

過失により発生した火災をいいます。

放火、放火の疑い
作為的に火を放ったかまたはそれと疑わしい火災を言います。

自然発火

酸化、薬品混合、摩擦などにより
発熱発火したものを言います。

再燃

火災が発生して
消火行為がなされたにも
かかわらず、事後に再度出火
したものを言います。

天災

地震、雷、噴火などによって発火した火災を言います。

不明

上記以外で発火した火災を言います。

まとめ

いかがだったでしょうか。
単純に火災の分類といっても、
種別や焼損程度
あるいは出火原因別で
分け方が違うんですね。

それぞれの分類を覚えることも大切ですが、
意味や内容まで覚えると、
より理解も深まると思います。

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