こんにちは、
元消防士YouTuberのKIYOYUです。
今回は、火災原因の一つである
「微小火源」について説明します。

微小火源って
なんだろう。。
微小火源とは
燃えている状態が極めて小さく、
炎が出ず、くすぶった状態の発火源のことを
「微小火源」と言います。
これは炎をあげて燃える有炎燃料ではなく、
炎が無い状態で燃え続ける無炎燃焼のことを言います。
微小火源火災とは
上記で述べた微小火源の例としては
たばこや線香、火の粉やお香などが
あります。
つまり、
たばこや線香の火種を起因とした火災
のことを微小火源火災と言います。
発火源の特徴について
たばこ
たばこ微小火源の代表的なものです。
たばこが燃焼すること自体が
すでに無炎燃焼の形態であると言えます。
消防本部内でのたばこを用いた実験
こちらは実験に基づく説明です。
一般的なたばこを無風の状態で水平に置いた場合、
先端から始まった燃焼は約14分から15分でフィルターまで到達し、
フィルター部分で消えます。
フィルター部を上にして垂直方向に立てた場合は
12分から13分となり、若干早まります。
火のついたたばこの温度は
燃焼している中心部で 700~800°Cまで上昇し、
表面で200~300°Cでした。
そのため内部は高温になることが
確認されています。
また、吸煙を行うとき
外気は巻紙の燃焼端付近から吸い込まれるので、
その部分の燃焼が促進され
温度は850°C~900°Cにも
なることもあります。
線香
続いて線香の場合です。
線香は、たばこと同様、
燃焼している赤熱部が 700〜800°C程度に保たれます。
線香の構成物質は約400°Cで熱分解をおこし、その分解生成物が可燃性なので、
外部の空気と接触して酸化反応がおこります。
その発熱によって、表面温度が保たれ、
無炎燃焼となる。
ごみ箱で悪条件が重なったら
例えば、ごみ箱内に紙類があり
捨てたたばこの吸殻に火種が残っていた場合は、
条件が揃ってしまえば
10分から15分で有炎現象となる
可能性があります。
火災調査時のポイント
出火建物の居住者等に
事情聴取するときは、
以下の点に気をつけます。
質問調書作成の材料をここで得ます。
(ライターか、マッチかなど)
まとめ
いかがだったでしょうか。
たばこが原因の火災については、
例年ほぼ上位に入っているのが現状です。
アイコスなどの、
火を使用しないタイプの加熱式たばこの市場も拡大してきていますが、
そちらについてはあまり火災危険はなく比較的安全なようです。
どちらにせよ、
予防対策としては、
たばこや線香で日常的に
火を使用する方々の習慣に
かかっており、防火意識を
しっかり持つことが大切だと言えます。
小さい火と言えど、あなどれないですね。
コメント