消防士の【ブルーシート】の使い方。水損防止にも。

出来事

消防では
災害発生時など、ブルーシートは多様な場面で用いられます。
今回は消防士が、業務の中でどのようにブルーシートを使うのか、
そのお話をしていきますね。

 

ブルーシートって

地面に敷くイメージ

くらいしかないなぁ・・・。

 

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ブルーシート使用例

火災での使い方

火災現場であれば、

共同住宅などの2階以上の階で消火活動を行った際、

直下階の水損防止のために活用されます。

 

 

 

出火階の直下階の天井から水が滴り落ちるので、天井を覆うようにしてブルーシートを部屋の四隅に展張することで、室内の水損の拡大を食い止めるんですね。

天井から滴り落ちた水はブルーシートの中央に溜まり、
後日再度訪問して撤収作業を実施します。

各家庭には高価な衣類だったり、パソコンなどもありますので、
財産保護のためにもブルーシートは使用されるのですね。

ただ消火活動中は、火勢を止めることが第一ですので
消火後に、下階での水損の事実に
気が付くことが多いような気がします。

鎮火が確認されて、
ある程度消防活動が落ち着いた後に、
水損があればブルーシートを広げて
応急処置をします。

火災現場では、消火後の水損や汚損が
一つの課題ともされています。

 

 

人身事故で使用

線路上に人が立ち入り、目を覆いたくなる凄惨な現場でもブルーシートを使用します。

要救助者の身体はかなり酷い損傷をしておりますので、できる限り全体を覆うようにしてブルーシートを広げます。

電車内や駅のホームなど見える位置から動画や写真を撮る一般の方も見受けられますが、

要救助者は亡くなっている場合が多く、
ショックを受けやすい現場ですので、可能な限り隠すようにします。

人目につかないよう、消防隊員同士で展張し、現場を覆い隠すためにもブルーシートは用いられます。

防災訓練で使用

公園などで開かれる屋外の防災訓練では、

心肺蘇生法の訓練に際し、
ブルーシート上にレサシアン(人形)を置いて訓練を進行します。

これは単純にレサシアンを汚さないためですね。

直に置いてしまうと砂で汚れてしまいますので。

汚れたブルーシートは消防署に帰署後、水洗いして干し、乾かします。

まとめ

私が勤めていた消防本部の話ですが、

ブルーシートは消防車両に常時積載しています。

おそらく他の消防本部も同様に積載していると思います。

使用方法は多岐にわたり、多様な場面で用いられるのですね。

私が挙げたのはほんの一例です。

ブルーシートが活躍する場面はたくさんあるんですね👨‍🚒🔥🔥🔥



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