消防は災害時にこそ職場に行き、仕事をしなければいけませんね。
当たり前ですが、
積雪時も電車が止まろうと確実に出勤し、
普段通りの勤務ができるように心がけています。
勤務中も同様で、
積雪時こそ活動の支障となることが起きやすいので
準備や対策はキッチリやります。
今回は積雪時に、消防士が災害に向けて
どんな準備をしているのかをご紹介したいと思います。
消防車のタイヤにチェーンを
こちらは分かりやすいと思いますが、
天気予報で雪予報があった前日には、
消防士達で協力しタイヤにチェーンを
取り付けます。
車体が大きいこともあり、
少し大変ですが、ジャッキを使って車体を浮かせチェーンを取り付けます。
ポットにお湯の準備
こちらは雪の降った当日の朝に、若手の消防士が食堂で準備します。
熱々のお湯を沸かして、電気ポットに注ぎ、それを消防車の後部座席などに積載します。
どんな場面で使うかというと、
路上にある消火栓のフタが、凍結して開かない場合があります。
そのような時にフタの縁に沿ってお湯をかけ、氷で固まった部分を溶かしてフタを開けます。
塩化カルシウムの準備
融雪剤である塩化カルシウムを増強します。
私の勤めていた消防本部では常時1袋ぐらいは消防車に積んでいたと思いますが、積雪時は必ず必要になるので、消防車の倉庫から何袋か追加で出して積雪に備えます。
また、災害指令が入らなくても、
前もって消防署の前の歩道や道路に
塩化カルシウムを撒きます。
竹ぼうきなどを使って、
なるべく広範囲に散りばめるようにします。
そうすることで、雪が降った後でも、
塩化カルシウムを撒いた箇所には
雪が積もらず、道が確保できるんですね。
消防車もスムーズに車庫から出られます。
まとめ
このように、消防の雪対策としては
事前の準備を徹底的に行います。
地域ごとに積雪量が異なるので、
各消防本部で対策の違いはあるかも
しれません。
しかしどの消防本部も、雪予報があれば
想定されるリスクに対し可能なだけの
準備は行います。
毎年のことですが、災害現場に
到着できないことなんて
あったら困りますからね!
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