【消防士】火災室で発生する有毒ガス・物質にはどんなものがあるか?必要な安全管理について。

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火災室で発生する有毒ガスはどんなものがあるか?

こんにちは。元消防士YouTuberのkiyoyuと申します。
今回は火災室で発生する有毒な物質について解説したいと思います。

火災現場では、炎の熱だけでなく、
非常に危険な有毒ガスや物質が発生します。
消防士にとって、これらのガスや物質は命を脅かす重大なリスクをもたらします。

火災現場で発生する有毒ガスを理解することは、適切な防護措置を取るために不可欠です。
本記事では、火災室で発生する代表的な有毒ガスや物質をいくつか紹介し、
それらが人体に与える影響についても詳しく解説します。

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1.一酸化炭素 (CO)

燃焼が不完全で酸素が不足した場合に発生し、非常に毒性が高いです。
人体に取り込まれると酸素供給を妨げ、意識喪失や死に至ることがあります。

2.二酸化炭素 (CO₂)

燃焼によって生成されるガスですが、高濃度になると窒息の危険があります。
特に密閉された場所での火災では、酸素濃度が低下することにより危険です。

3.シアン化水素 (HCN)

木材やプラスチックなどの炭素を含む物質が燃えると、シアン化水素が発生することがあります。シアン化水素は非常に毒性が強く、吸入すると急速に命に関わる危険があります。

4.硫化水素 (H₂S)

硫黄を含む物質(例えば、ゴムや石油製品)が燃えると、硫化水素が発生することがあります。
これは非常に有毒で、少量でも呼吸困難や神経系の障害を引き起こすことがあります。

5.アセトアルデヒド(C₂H₄O)

プラスチックや合成樹脂が燃えるとアセトアルデヒドが生成されます。この化学物質は目や喉、呼吸器に刺激を与え、長期的な健康被害を引き起こすことがあります。

6.ホルムアルデヒド(CH₂O)

木材や合成樹脂が燃焼する際に発生することがあります。強い刺激性があり、長時間の曝露で呼吸器系や皮膚に悪影響を与えます。

7.ダイオキシン類

塩素を含む物質(例えば、PVCなど)が燃焼すると、ダイオキシン類(ポリ塩化ビフェニル類)が発生することがあります。
ダイオキシンは非常に毒性が高く、癌や免疫系障害を引き起こすことがあります。

8.窒素酸化物 (NOx)

燃焼が高温で行われると、窒素酸化物(NO、NO₂など)が発生します。
これらは呼吸器系に悪影響を及ぼし、長期的には心血管系の問題を引き起こす可能性があります。

9.オゾン (O₃)

高温での燃焼や化学反応により、オゾンが生成されることがあります。
オゾンは高濃度で有毒で、呼吸器を刺激し、長期的には肺の機能に悪影響を与えます。

10. アクロレイン(C₃H₆O)

アクロレインは、プラスチックやゴム、木材などの有機物が燃焼する際に発生することがあります。
強い刺激臭を持ち、目や喉、肺を刺激することがあり、高濃度では呼吸困難や急性の中毒症状を引き起こす可能性があります。

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まとめ

いかがだったでしょうか?

これらの有毒ガスは、火災発生時の状況や燃焼物質に応じて
多種多様に変化する可能性もあります。
火災によるガスの発生は、煙を吸い込むことで急速に健康に害を及ぼすことがあるため、
火災現場では速やかに避難することがとにかく重要と言えます。

また消防士としては、適切な防護具の着用や十分な換気、迅速な避難が重要です。
火災時のリスクを理解し、常に安全に配慮した行動を心がけることが消防士の立場であれば
求められるということは間違いありません。

有毒ガスや物質の危険性を理解すれば、おのずと必要な対策について意識できると思います。
危険な現場では、必ず身の安全を優先にしましょう。

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