教えて!消防士と消防団員の違いについて。

ホーム

みなさんは消防士消防団員の違いはご存知ですか?

今回は消防士と消防団員の違いについて
解説していきます。

消防士とは?

消防士は、市役所などの職員と同じ常勤の地方公務員です。

消防や救急、救助、予防業務などを
専業とし日々活動しています。

各自治体の実施する消防士採用試験に合格した後、
各都道府県、指定都市内にある消防学校で半年間、
厳しい訓練を受け
各市町村等の消防署に消防士として配属されます。

消防団とは?

市町村の非常備の消防機関であり、
その構成員である消防団員は、
普段は他の本業を持ちながら
非常勤特別職の地方公務員として、
権限と責任を有し取り組んでいます。

私が今まで出会った消防団員には、
郵便局員、介護士、大学生の方などがいました。

「自らの地域は自ら守る」という
精神に基づき、本業をしながら
消防防災活動を
行っているのが消防団員です。

つまりはボランティアです。

消防団が注目されたのは

消防団は、
阪神・淡路大震災において、
消火活動や要救助者の検索、救助活動、給水活動、
危険箇所の警戒活動など、
たくさんの活動に貢献しました。


日頃から地域に密着し活動しているので、
その特性を活かして倒壊家屋から数多くの人々を救出しました。

こうした活動により、
地域密着性や大きな要員動員力を有する
「消防団」の重要性が
再認識されることになりました。

消防団の給料は?

消防を本業として生計を立てているわけではありません。
そのため、消防団員の年額報酬は、
市町村が条例に基づき、消防団員に対し、
年額報酬及び出動報酬、出動に伴う交通費を支給しています。

支給額は、地域事情により、必ずしも同一ではありません。
自治体により異なります。

総務省消防庁では、
「団員」階級の方の年額報酬の額、災害に関する出動報酬の額については
「非常勤消防団員の報酬等の基準」(令和3年4月13日付消防庁長官通知)
において標準額を定めています。

年額報酬の支給額は一般団員1人当たり、
年額36,500円支給するよう定められています。

出動報酬の額は、災害(水火災又は地震等の災害をいう。以下同じ。)
に関する出動について、
1日当たり8,000円を標準とすることとされています。

出動手当て

出動手当は市町村が条例に基づき、
出動回数に応じ一定額を支給しています。

金額は1回あたり数千円程度です。

多くの市町村では火災出動、風水害等に係る出動、
訓練に係る出動など、
出動の種別に応じて支給金額を定めています。

その他の待遇

消防団員には、以下のような待遇もあります。

  • 活動で死傷した場合、公務災害補償金の対象となる。
  • 退職時には、退職報償金が支給される。
  • 被服の貸与がある。
  • 表彰制度がある。




コメント

タイトルとURLをコピーしました