【元消防士が考える】消防士に向いていない人の特徴

公務員試験

こんにちは。
今回は元消防士である私が考える
「消防士に向いていない人」の特徴をお伝えしたいと思います。

「当てはまるから消防士になれない」、
「消防士にふさわしくない」という話ではありません。

あくまで出発点として、
考え方を示す内容となっています。
新規採用職員の方に特に考えてほしい内容です。
私自身に当てはまる内容もたくさんありますが、
参考にしてもらえれば幸いです。(^_^;)

得意なことしかやらない人

消防は災害対応以外にも、講習の講師や事務処理など業務は多岐に渡ります。
ある程度年数を重ねると、救急や予防など得意分野はできますが、
新人の時から苦手なことにノータッチだと後になってから苦しむことになりかねません。
新人の立場なら、失敗が許されるうちに、進んで苦手なことに取り組んだ方がいいでしょう。

失敗できるうちに、たくさんのことを吸収しようとする人こそ
消防士に向き、
躊躇して全然動けない人は、
消防士に向きません。

正義感が強い人

ここで言う正義感は曲がったことは上司でも許せないというものです。
残念ながら、消防には怒りやすく、暴力的な気難しい上司がいます。
悪ふざけばかりする上司もいます。
そんな上司から理不尽な扱いを受けても怒り返さず受け流すことが必要です。
気にし過ぎると常に余計なストレスを抱えることになります。

気難しい上司の機嫌を損ねれば、毎日の勤務に不利益を被ることから、
好かれないまでも、「嫌われないこと」は必要条件ともいえます。

嫌われると、他の消防士とも比べられたり、
挨拶しても無視なんてざらです。
「ダメな新人」と悪いウワサを流されることもあり、
仕事でのチャンスも掴みづらくなります。

明らかに間違っていることでも笑って過ごせる人、
気にせず受け流せる人の方が消防士に向いていると言えます。

チームワークを重んじる組織ですから
正義感が強すぎるあまり
些細な悪ふざけ程度で
怒ってしまう人は職場に馴染みづらいかも
しれません。

もちろん悪ふざけの限度はありますから
怒っても、その場はぐっとこらえましょう。

 

協調性がない人

消防士は時として、組織や自分を守るためなら一致団結します。
災害対応はもちろん、都民・市民対応も同じです。
それは相手を怒らせないためです。
先ほど話した気難しい上司も然り、
対外的には、消防に不満を持ちクレームの電話をしてくる地域住民もいます。

対人関係で困難に直面したとき、
組織として、または若手の消防士間で適切な対応をとるために一致団結します。

問題が起きてもスムーズに解決に向かうよう、
共通認識で動ける人こそ消防士に向いているでしょう。

逆に組織の危機に直面しても、
守る方向に動かず
一方的に我が道をいく人は
消防士には向きません。

色々なことに挑戦したい人

消防士は一部SNSの利用や、副業が許されていません。
個人情報の流出防止の観点や、
地方公務員法に抵触することが理由です。

アナログと批判する人も多いですが、
SNSは消防士にとってやる必要がないばかりか、
リスクにもなり得ます。

時代の流れと逆行する気もしますが、仕方のないことです。
SNSを使って個人で色々挑戦したい人、
副業でたくさん稼いでみたいと考える人は
消防士を辞めることをお勧めします。

勉強がキライな人

勉強がキライな人は消防士に向きません。
消防士は常に向上していくことが求められます。
結索のようなロープスキルも、
取り扱い上の注意点や、諸元を頭に入れた上で技術を磨きます。
単純にカラダだけを動かせば良い仕事ではありません。
救急や予防など専門性の高い分野だと、
外傷学や消防法などの勉強もしなければいけません。
たとえ消防士になれても、勉強がキライなままだと
消防士としての成長は見込めません。

また消防士になれば多くの試験を
受ける機会もあります。

昇任試験や危険物取扱者などの国家資格や
救急に関する試験等
多様な試験が待ち受けています。

 

強引に放棄することもできますが
そのままだと周囲との
実力差は開く一方です。

自分のキャリアアップのために
道を切り拓くチャレンジ精神が
ない人は消防士には向かないと言えます。

 

判断力のない人

消防士にとって判断のスピードはとても重要です。
災害時も含めあらゆる場面で
素早く判断を下さなければいけません。

知識も必要だと思いますが、
瞬発力のような「頭の回転」も同じぐらい重要です。
消防業務では、時間をかけるほど、状況が悪化することもあります。
燃え始めた火災は止まってくれませんし、
交通事故が起きれば重傷者も消防のいち早い助けを待っています。
もたついて判断が遅れれば
それだけ現場活動にも影響します。

どんな状況でも冷静に判断を下し、
行動に移せる人こそ消防士に向いていると言えます。



 

まとめ

消防業務は人命救助のプロとして
技術を高めていくやりがいのある仕事です。
しかし、パワハラのような人間関係の問題は根深く残り、
公務員という立場の特性上、たくさんの制限もあります。

閉塞的な職場で、やるべき事は決まっており、
大きな挑戦はできない不自由さは否めません。

もちろん、生涯消防士として自己を高めていくことは素晴らしいことです。
ですが、自分のやりたい事に没頭するのも悪くないとも思います。
強い意思があり、大きな夢に挑戦したい人は
早い段階で辞めた方が良いでしょう。

消防外の世界でも、
消防士の経験を生かせる場所は必ずあります。
元消防士のキャリアが必要な民間企業もあるほどです。
後悔する選択だけはしてはいけません。

一度の人生、自分の気持ちに嘘をつかない選択こそが幸せになる唯一の方法だと思います。



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